hitorirymanのブログ

ひとりぼっちのサラリーマンが書いています。

ANAとマーケディングとテレビと

普段から頻繁に利用するというわけではないのに、ANAのことが好きだ。このことを考えるときはいつも、「マインドシェア」や「好感度」について思い出します。つまり、正直言ってJALANAも機能的には大した差はないという気がするのに「飛行機といえばANA」とまで思うのは、日常的にANAと接触して好意を抱いているからであるだろうということです。

 

明確にANA派を宣言するようになったのは、TBSの「日曜劇場」枠で2003年1月〜3月期に放送されたドラマ『GOOD LUCK!!』以後。

Wikipediaによると

第1話放送後から、撮影に全面協力していたANAの株価が上昇。ドラマ放送後、ANAはもとより、JALなど含めた航空業界への就職希望者が急増する現象が起き、柴咲が演じた航空整備士を志願する女性は今でも多くいる。この航空業界への就職ブームについては、当のTBSのニュース番組の中で当時取り上げられた。

とありますが、当時10歳にも満たなかった私ですらも(というか毎年のように何度も見直して)影響を受けました。キムタクに憧れてみたり、パイロットになりたいと思ってみたりと。で、そうした憧れの感情は年を追うごとに薄まっていくんですが、今でもはっきりと残っているのは、「ANAって、なんかいいよね」という愛着です。ドラマ内の随所に散りばめられたANAのロゴやカラーとともに、飛行機を飛ばす人たちのプライドや力強さがしっかりと染みついています。

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放送から15年経った今でも、空を見上げるたびに山下達郎の『RIDE ON TIME』が流れ出し、ドキドキしてしまうことも少なくありません。

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)

 

 

あのときの気持ちを新鮮なまま保存してくれるのは広告です。お気に入りは「きたえた翼は、強い。」のテレビCM。

www.youtube.com

たった2機のヘリコプターからの出発。

純民間航空会社としてのそのささやかなスタートに比べ、私たちの胸は、なんと大きな夢を抱えていたことでしょう。

いつか、いっぱいのお客さまを乗せてこの空を飛びたい。

この空を飛んで、世界中の人と人を、仕事と仕事を結びつけたい。

そんな想いで、この58年間ひたむきに走ってきました。

もちろん、平坦な道ばかりではなかった。

さまざまな辛苦に出会い、存亡の危機さえ味わいました。

でも、そのたび私たちを支えたのは、 あの日に私たちの胸に燃えさかった夢の熱さであり、 何よりも、私たちを応援してくださった多くのお客さまでした。

きたえた翼は、強い。

その想いこそ、私たちのタカラモノ。

そして今、羽田空港からの国際線は、9路線に拡大され、いっそう充実。

さらに、開発から携わった最新鋭機ボーイング787を、世界で最初に導入。

安全性、快適性、環境性の向上を、さらに推し進めます。

この厳しい時代に、それでも胸を張り、立ち向かうあなたの、いっそうたのもしい味方になれることを、私たちは心から願っているのです。

空には、夢にとどく道がある。

これからも、創業時の、あの若い志を胸に挑戦し続ける、私たちANAです。

きたえた翼は、強い。

Adiemus『Beyond the Century』の重厚感によって『プロジェクトX』のような雰囲気が醸し出されているこのCM。絶妙な言葉選びで、壮大な物語が紡ぎ出され、2分間に凝縮されています。

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そして、2018年。ANA愛に溢れる私をウットリした気持ちへと誘ってくれるパイロットは、羽生結弦選手。平昌で怪我を乗り越えてのあの演技は、『GOOD LUCK!!』の新海元に通ずるかっこよさがありました。そして、やっぱりANAっていいよな、となったのです。

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www.ana.co.jp

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以上のように、テレビを通じて、長期間に渡り特別な感情を抱いてきました。ANAの戦略にまんまと引っかかっている気がするのですが、私以外にもこういう人って結構多いんじゃないでしょうか?